第9章 黒色のジャージ
澤村
「怖いのは、影山〝単品〟じゃないってとこ、見してやろう。…なあ、日向!」
日向
「!(モグモグ」
翔陽は、既に肉まん頬張ってる…てか、いつの間に…
日向
「あっ、オふっ!(モグモグ」
田中
「お前、何先に食ってんだよ!(怒」
影山
「フザケんな‼︎(怒」
龍先輩と飛雄が、翔陽の胸倉を掴んで持ち上げた。
日向
「うわああぁ‼︎」
ガララッ
坂ノ下商店の店員さんが、店内から怒りの形相で現れた。
店員
「おいお前らバレー部だな⁉︎店の前で騒ぐな‼︎」
日向
「!」
田中/影山
「…サーセェ〜ン」
日向
(…そうか、バレー部か…ここに居るみんな…バレー部なんだ。同じ…同じ、チームなんだ)
翔陽が、再び肉まんを頬張る…その顔は、とても嬉しそうに見えた。