第9章 黒色のジャージ
飛雄の表情が、苦虫を噛み潰したようなもの(←)から、真剣なものに変わる。
影山
「俺、負けません!」
菅原
「!…………」
飛雄にとっては、菅原先輩もライバルなんだ…
菅原
「…うん、俺も負けない」
暦
「…いいなぁ…」
呟いたと同時に、飛雄と目が合った。
影山
「Σ暦⁉︎おま…いつから⁉︎」
暦
「“菅原さん!”より前から」
影山
「また最初から居たのかよ‼︎」
暦
「後から来たクセに、気付かず話し出した飛雄が悪い」
聞いてしまったのは不可抗力です〜。
菅原
「影山、鳴宮居るの気付いてなかったのか?」
影山
「ち、丁度菅原さんと重なってて、気付きませんでした」
飛雄から睨まれたけど、私何も悪くないよね?