第9章 黒色のジャージ
月島
「……………何」
日向
「試合の最初と最後に握手すんじゃん。今日の最初はしてないけどっ…それに、これから仲間(チームメイト)だしっ、嬉しくねぇけどっ」
暦
「日向君…!(ジーン」
日向君が、蛍達に歩み寄ろうとしてる…!
月島
「……………」
暦
「嫌そうな顔してないでやりなよ、握手。折角仲良くなるチャンスなのに」
月島
「別になりたくないんだけど」
そういう事言わない!
日向
「早くしろよっ!お前、知らねーの⁉︎ちゃんと『チームメイトの自覚』を持たないと、体育館から放り出されるんだぞ!(小声」
澤村先輩をチラチラ見ながら、日向君は焦ったように言う。
月島
「…君らが体育館出禁になったのは、主将の再三の注意をシカトして勝手に勝負始めた挙げ句、教頭のヅラを吹っ飛ばしたりしたからデショ」
日向/影山
「……………………」
まぁ、その通りなんだけどね。
暦
「知ってたんだ?」
山口
「うん…菅原さんから聞いた」