第2章 出会い
暦
「去年…中総体の県予選ですか?」
田中
「そう!鳴宮は知らねーか?こいつらの試合!」
暦
「知らないってか、観てないです…」
一昨年は少し観たけど、去年は全く観てない…
暦
「えっと、凄かったんですか?」
田中
「凄かったっつーか、面白かったぜ!こいつらの試合は」
菅原
「日向のバネも、凄かったよなあ!」
田中
「それにしても、あんま育ってねぇなぁ!鳴宮よりチビだろ!」
日向
「あっ…ぐっ…確かに、鳴宮にも負けてますけどっ…でも!小さくても、おれは跳べます!烏野のエースになってみせます‼︎」
影山/暦
「!」
日向君って…似てる…
『小さくたって、私は絶対にエースになる!なってみせるからね、暦!』
…あの子に…
左膝が鈍く痛むのを感じた。
─しっかりしろ私!日向君に重ねるな!