第8章 映せる景色
日向
「でも、今の成功だろ⁉︎何が悪い‼︎」
影山
「それはそうだけどっ、100%信じるなんて出来るか普通⁉︎」
日向
「だって今、それ以外の方法分かんねえもん‼︎」
影山
「!」
暦
「ええー…」
日向君は当たり前のように言うけど、それって本当に凄い事だよ…簡単に出来る事じゃない。
田中
「日向!」
田中先輩が、ズンズンと日向君に近付き、その頭を叩いた。
田中
「凄えぞおい、凄えなおい、なんださっきの!ええ⁉︎おいコラやい!」
暦
「田中先輩、叩き過ぎです!」
日向君痛そうな顔してる!
影山
「………」
影山君のトスを100%信じているから、日向君は思うまま走れる、跳べる。
影山
(日向の…あのバネも、機動力も、)
さっきまでは、日向君の〝すばしっこさ〟を殺してたけど…今の影山君なら…
影山
(俺のトスなら、活かせる…‼︎)