第8章 映せる景色
〜暦 side〜
日向君が、ブロックの居ないレフトにジャンプした。
直後、影山君がトスを上げて…
ドッ バンッ
暦
「!ふわ…」
私の口からは、思わず間抜けな声が出る。
見事に、日向君の速攻が決まった。
影山
「──!よしっ!」
日向
「⁉︎!!?」
一瞬だったけど、鮮明に焼きつくようなプレーだった。
日向
「手に、手に当たったあああ!!!」
「「Σ⁉︎」」
着地した日向君が、自分の右手を見ながら歓喜してる。
月島
「?〝手に当たった〟?大袈裟だな…」
嬉しいのは分かるんだけど、ちょっと喜び過ぎなような…