第8章 映せる景色
やってみたいって、いやいやいや…無茶過ぎるよ!
長く共にプレーをしたチームメイトならまだしも、日向君と影山君は数日一緒に練習しただけ…それも殆どがレシーブの練習。
月島
「まだ何かやるつもりか?〝王様〟の『自己チュートス』なんて、誰も打てないってば」
山口
「だよねーっ」
菅原
(何するつもりだ…?少なくともあのトスじゃ、今の日向が合わせるのは無理だぞ…)
影山君がやろうとしている事も、日向君にやらせようとしてる事も、とてもじゃないけど出来る訳ない!
影山君にそう言いたかったけど、先に試合が再開されてしまった。
山口
「ナイッサー!」
澤村
「一本ー!」
次は、月島君のサーブ。
影山
「フゥーー…」
暦
「!」
影山君…すごく集中してる…