第52章 大事なこと
昨日、ユキとの電話の後…チカと話した。
チカは忘れた携帯を取りに戻って、その時ユキから私と話したと聞いて、私の携帯に電話をかけた…
その時私は、はっきりと「辞めたくない」と伝えた。
暦
「………」
日向
「…暦?」
龍先輩と夕先輩に両脇を抱えられた状態で、翔陽が心配そうな顔をしてる。
私は、顔を上げて息を吸い込んだ。
そして、
暦
「私は、烏野バレー部に…居たいです。──退部したくない」
そう、皆に答えた。
全
「!」
自分でも、今更何言ってるのかって思う…呆れられてもしょうがない。
暦
「退部届出して、逃げようとして、皆さんの練習を止めたりとか…散々迷惑をかけておいて、こんな事言える立場じゃないって…分かってるんですけどっ」
ガバッと皆に向かって頭を下げる。
暦
「マネージャーじゃなくても、雑用係でもパシリでも良いです!私を…バレー部に、皆さんと一緒に、居させて下さい‼︎」