• テキストサイズ

【ハイキュー‼︎】大事と大切の違い【修正中】

第50章 失いたくないもの


〜暦 side〜


おじいちゃんの家を出て、病院で手術後のユキに会った後、私は帰りの車に乗った。


運転してくれてる宗治も無言でいる、静かな車内で…私は中学の頃の事を思い出していた。


あの頃は、バレーをする事が只々楽しくて…他人より自分の事ばかり考えてた…


自分の好きなバレーで、自分に出来ない事をなくしたくて…全部のポジションを制覇してやる!って、色んなポジションを転々としてた。


周りから凄いと褒められるのは嬉しかったけど…他人に妬まれるのは、気に入らなかった。


私と同じくらいの練習をしてないクセに、私なんか気にせず練習すれば良いのに…そんな風に考えてた。


…それが原因で、ユキに怪我をさせるなんて…あの頃の私は思いもしなかった…


“暦は本当に凄い…入部してから、ずっとレギュラーなんだもん”



「っ……」


“いつか私も、暦と同じコートに立つからね!”



「…ユキ…」


“足…もうバレー出来ないかも知れないって……やっと、暦と同じコートに立てたのに‼︎”



「ごめん…ごめんなさい…‼︎」


昨日も今日も言えなかった言葉を、吐き出して泣いた。


/ 1267ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp