第49章 罪悪感の先
〜梢 side〜
梢
「藤堂 有希(とうどう ゆき)、暦が見舞いに行った相手で、中学バレー部の元チームメイトでした」
菅原
「!(“ユキ”…)」
名前を挙げると、菅原君が少し目を見開いた。
何か暦から聞いてたのかな?
東峰
「手術…そうか…心配だよな」
澤村
「そうだな…」
今日の青城戦、例え烏野が勝っていたとしても…
暦は、次の試合を見ずにお見舞いに向かった。
梢
「暦にとっては、烏野バレー部より大事な問題なんですよ」
全
「!」
烏養
「オイ、なんだその言い方!並べるもんじゃねえだろ!」
繋心先輩の言う事は尤も!でも…
梢
「私は…暦に行って欲しくなかったんです」
全
「?」
また暦が…あの頃みたいに悲しむのは、二度と見たくない。