第48章 互いの意地
〜暦 side〜
青城のマッチポイント…もう本当に、後がない。
月島
「〝王様〟は〝大王様〟にビビっちゃいましたかね?」
菅原
「ふっふふ…」
月島/山口
「Σ(ビクッ」
菅原
「大丈夫。影山は、もう──孤独な王様じゃないからね」
私は、大きく息を吸い込む。
翔陽、飛雄、龍先輩、夕先輩、東峰先輩、澤村先輩…
暦
「頑張れ烏野ォーー‼︎」
私は、コートの中の6人に向かって精一杯の声を送った。
翔陽と夕先輩が、私を見て手を振ってくれた。
龍先輩が、私を見て何かを叫ぶ。
それを注意しながら、澤村先輩と東峰先輩が、私を見て笑ってくれた。
飛雄と私の目が合う…眼鏡の所為で、飛雄からは見えてない筈なのに…
私は、もう一度、大声で応援を送った。