第48章 互いの意地
22対24…これで、
梢
「青城のマッチポイント…っスね」
氏家/平間
「あと1点!」
烏野には、もう後がない。
暦
「─烏野っ…」
私は、手摺を掴んで大きく息を吸った。
西谷
「野郎共ビビるなァーッ‼︎」
烏野
「Σ!(ビクーーッ」
暦
「⁉︎な、何⁉︎」
大声の主、夕先輩は、コートの中…皆の後ろで笑っていた。
西谷
「前のめりで行くぜ」
…その言葉に、皆の焦りが解される。
梢
「…暦の応援遮られたね〜」
暦
「あはは!良いんだよ、これで!」
夕先輩のお陰で、私の焦りも消えていた。