第46章 チームの希求
烏養
「よし、ちゃんと拾えてるぞ!落ち着いてけよ!」
烏野
「オス!」
烏養
「中に切り込む攻撃は、向こうも慣れて来てる様だから、攻撃は出来るだけコートの横幅目一杯使ってけ!」
烏野
「ハイ‼︎」
11対8…3点差…
菅原
(─青城の、この攻撃の穴の無さは何だ!誰が何処に居てどういう状況てわも、当然の様に強烈な攻撃に繋いで来る…!)
暦
「“連携力の高さ”が…青城の一番の強み…」
梢
「──姫燕を思い出す?」
梢の言葉に、私は聞こえないふりをした。
ピーーッ
澤村
「行くぞ!!!」
烏野
「ア゙ース!!!」
烏養
(─菅原が一度入ってから、烏野は確実に立て直した。もう、必要以上の気負いも緊張も無い。多分今、どいつも本来持ってる力を出せている)
今は、余計な事を考えてて良い状況じゃないから…
烏養
(─だからこそ、じわじわと現れる、チームとしての地力の差なのか…!)