第46章 チームの希求
〜梢 side〜
滝ノ上
「セッターがファーストタッチって事は、攻撃が単調になるな!」
梢
「それはどうスかね…」
暦
「え?」
“油断出来る場面なんてバレーには無い”…って、前に誰かさん言ってたし。
及川
「渡っち!!!」
渡
「ハイ!!!」
徹ちゃんが呼んだのは、青城の坊主頭リベロ君。
渡
(天才リベロ西谷…僕は、守備力で彼に及ばない─でも、)
キュキュッ
その渡っち君が、ボールの落下点の位置にジャンプし、両手を上に構えた。
烏養
「‼︎」
暦
「まさか…」
そのまさかだ…
岩泉
「レェフトォオ!!!」
烏野
「!」