第45章 冷静に慎重に
ドバッ
蛍が、フェイントではなくスパイクを打った。
入畑
(フェイント連発からの─強打‼︎)
ボッ
渡
「!」
渡さんの手は触れたけど、ボールは弾かれてコートの外に飛んだ。
日向/山口
「─!!!」
西谷
「うおっしゃあああ‼︎」
田中
「ムカつく奴めー‼︎こんニャロメ!」
暦
「フー…あー!味方なのに蛍にやられた気分!」
夕先輩と龍先輩から絡まれてる蛍を見ながら、私は謎の悔しさを感じていた。
蛍がフェイントを連続して打ってたのは、相手の意識を前に向けさせる為だったんだ…
そして、相手の守備が前のめりになったら、すかさず強打を打ち込む、と…
梢
「っはー!中々ヤラシー技ですなぁ!(大好物!)」←
暦
「本当に…けどこれで、烏野のセットポイント!」