第45章 冷静に慎重に
月島
「相手の守備の形、自分が今日よく決まってる攻撃、皆何かしら考えてる。日向ですら一応何か“考えてる”から、普通の速攻も使えるようになったんデショ。“辛うじて”だけど」
日向
「“ですら”って何だ!」
月島の言葉に、当たり前だけど日向が反応する。
日向
「“辛うじて”って何だ‼︎」
菅原
「まあまあまあ(汗」
気持ちは分かるけど、俺は日向を抑えた。
影山
「わかった」
月島/日向/菅原
「⁉︎」
影山が受け入れた!
月島
「随分素直だね今日、大丈夫⁉︎」
影山
「どっちが良いか、やってみないと分かんねーし」
…月島は多分、真っ向から向かって来る相手に慣れてなくて、逃げられないんだよな。
鳴宮はよく真っ向から相手してるけど…あれはもう口喧嘩だしな。
タイムアウト終了の笛を聞きながら、俺は…観客席の鳴宮を、無意識に見上げていた。