第45章 冷静に慎重に
「押せ押せ青城!押せ押せ青城!行け行け青城!」
梢
「影山君は戻って早々サーブっスか〜。緊張して失敗しそ」
暦
「それは…無いと思う」
少なくとも、“緊張”では…
ダン ダダンッ
飛雄がボールをつき、手に持ちグッと押さえた。
その顔は、ここからでも分かるくらいにニヤけてる。
暦
「飛雄は、プレー出来る事が嬉しくて堪らないタイプだから」
梢
「ほー」
梢が、ニッと笑ってこっちを見る。
梢
「暦と同じだね」
暦
「!そう、かな…」
…私も…バレーが…プレーをする事が…
梢
「イエス」
何よりも楽しかった…