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The Way【黒子のバスケ】

第18章 【最終章】 The Way





笑いながら恥ずかしそうにする高尾を見て心結も笑った。



「でも、お前のこと好きだったのは事実だからさ。今でも好きだぜ?幼馴染みとして」


「わたしも大好きだよ、幼馴染みとして。」


「さんきゅ。……お前も真ちゃんに大事にしてもらえよ。」


「和成もね!」


「分かってる。…ま、これからもよろしくってことで」


「うん。まず第一はバスケだからね!今年こそ日本一だよ!」


「当たり前だっつーの!イチャイチャは禁止だからな!」


「お前もな!!!!」



高尾からその話を聞いても、変な気持ちになることはなかった。

高尾が自分のことを好きでいてくれたってことは素直に嬉しいと思ったし、今はお互いに大切に思える人がいる。
その話を聞いてこの関係が崩れる程、二人の関係は脆いものではなかった。



その後夢からも同じような話を聞いて、夢も今となっては笑い話だと言われた。緑間にも同じ話をしたようだったが、いつも鈍感なあの緑間には珍しく、このことは薄々気が付いていたらしい。


以前どんなことがあろうとも、今高尾が幸せで、夢が幸せならそれでいいと思う。


むしろ二人の話を聞いたことでスッキリしたような気さえして、心結はゆっくりと深呼吸をした。
スッキリした気持ちでする深呼吸はとても気持ちが良くて、天気のいい今日はなんだかとっても眠くなってしまいそう。




そんなことを考えていたらもう校長の長い話は終わっていて、気付けば終業式も終わりに近づいていた。



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