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The Way【黒子のバスケ】

第13章 Heart


休日が終わって、その日は憂鬱な月曜日。

学生なら誰もが月曜日は憂鬱だと思うだろう。
心結たちもそれは同じだった。


だがそれとは関係なく、みんな様子がいつもとは違った。


緑間も何か言いたげだがこれと言って変わったところはない。でも明らかに夢は朝から元気がないし、高尾も普段通りのお調子者だが少し違う。
何かあったのかもしれないと思ったが何故だか黙っていた方がいいような気がした。



それは放課後の部活の時間になっても変わらなくて、心結は思い切って高尾に問いかけた。


「……和成」


「……ん?」


「聞きたいことがあるんだけど、」



心結は体育館の床に座ってバッシュの紐を結んでいる高尾に問いかけた。



「何だよ?」


そう言って高尾は横に立っている心結を見上げ、お互い目が合った。
その瞬間、二人は目を逸らす。


やっぱり聞かない方がいいのかな。


途端にそう思って、そっちの気持ちが勝った。


「あっごめんやっぱり何でもないの!」



『そーゆーのめっちゃ気になるんだけど!』


いつもなら、そう言ってくるはずなのに、今日は問いただしてこなかった。


やっぱりいつもとは違うと察知して心結は後ろを向いて足早にその場から離れた。


「…………」



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