第3章 いよいよ
次の日。
心結は緑間を一目見ようと高尾のクラスに向かった。
教室を見渡し高尾を呼ぶと、緑の髪の男も一緒に目に入った。
「お、心結じゃん。どした?」
「緑間くん!ちょっと見てみたくて。」
窓際の席で眠そうに外を眺めている緑間。
遠目で見るととても整った顔立ちをしている。
「うわぁ…本物の緑間真太郎だぁ…ほんとに一緒なんだね」
「本物だよwwwてか、すげー目立つんだよ緑間。あんだけデカいと」
確かに試合をしたときから背は高かった。が今はさらに背も伸びて体格も大きくなっている気がする。
決して小さい訳ではない高尾が小さく見えるほどだ。
「緑間くんと喋ったの?」
「昨日、あのあと緑間探して話したんだ。そしたらちょーおもしれーの!」
「なんで?」
「だってラッキーアイテムになのだよ?わけ分かんねwww」
「何それ?」
「心結も話せばわかるって!いつも不機嫌そうな顔しててすげー話しかけにくい奴だけど!」
確かに話しかけにくいオーラだ。
故、緑間のことを話題にしていても誰も話しかける人はいなかった。
緑間の何がそんなに面白いのか気になる。
心結は部活が始まったら緑間に話しかけてみようと決めたのだった。
「なんか、思ってる奴と違かったなー緑間。」
「あの時負けたのは悔しいけど、これからは同じチームでプレイするんだもんね。あのキセキの世代とだよ。すごいね」
「そうだなぁ…もっと嫌な奴だと思ってたけど、そうでもねーかも。」
「そうだといいね。…頑張ろうね!これから!」
「おぅ!」