第5章 面倒くさい女
『は?若葉?』
ボサボサの髪に
ボロボロの肌
化粧のしすぎで肌がボロボロになっているのだ
「美咲……」
『若葉…どうしたの?』
「美咲……私ね…あんたが憎い……」
『え?』
「私の方が……一ノ瀬くんのことを思っているのに……」
『わ、若葉…?』
「どうせ、あんたは一ノ瀬くんのこと好きじゃないんでしょ!??
それなのにっ…一ノ瀬くんに抱いてもらえてっ!
一ノ瀬は美咲が好きっでっっ…」
『はっ?』
「美咲…死ねばいいのに……」
『っ…!』
「……美咲……死ねば………いいのに!」
『ハァ……若葉…あいつも私のことをオモチャだとしか思ってないよ』
「そんなの嘘!美咲は何も分かってない!!」
((わかりたくねぇよ…
半ギレ状態の美咲の内心
「私のっ…一ノ瀬くんを……返してよぉぉぉぉぉ!!」
若葉の手にはキラリと光る銀の刃物。カッターをこちらを向けている。
うわぁぁ!と美咲目掛けて走りだす若葉
半ギレ&冷静を保っている美咲はスッとそれを交わす
『若葉……落ち着いて。そんなもの振り回しても奈津は若葉のものになるわけじゃないでしょ?』
「なるわよ!あんたが死ねばっ…一ノ瀬くんは私のものにっ!」
『はぁ…』
重い溜息を吐き美咲はズンズンと若葉に近づきガッと胸ぐらを掴む
「っ…!」
『奈津のことが本気で好きなら可愛いくなれ。
めんどくさい性格を直せ。自分の首を自分で締めるな』
ギロリと若葉を睨み爆弾発言をはく美咲
ゾクッと若葉の背筋に何かが走り若葉は美咲の手を振りほどいて走って逃げて行った
((女ってめんどくせぇ……
奈津と同じことを考える美咲