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溺れる

第4章 驚きの来客


依公子:「あ、中本依公子です。申し遅れてすいません…ありがとうございます…」

また、ガクンと、動き出したエレベーター。
驚いた私を彼が抱き止めてくれたので、また体温が上がった。
せっかく落ち着いて来たのに…

太輔:「依公子さんて呼んで良いですか?」

依公子:「ハイ♪藤ヶ谷さんが呼びやすいので♪」

太輔:「じゃぁ、俺も名前で呼んで下さい!あ、友達には俺ら行くのナイショにしてくださいね!驚かせたいんで♪袋、半分持ちます♪また、後で♪」

手を振りながら私の足元の荷物をサッと持って、先に降りた彼の笑顔が、今だけ私に向かってるのが、すごく嬉しかった。

依公子:「あ、パジャマ…」

部屋の前まで来て、いい忘れたのを思い出した。

中のみんなにもナイショだし…

ドアの前でどうしようか悩んで居たら、ドアが空いて、菜穂ちゃんが出てきた。

菜穂:「あ、良かった。遅いから迎えに行こうとしてたんだよ~」

依公子:「ごめん!エレベーターが止まってさ!人生初だよ!」

笑いながら部屋に入った。

みんな素っぴんでも可愛いから大丈夫!と自分に言い聞かせて、後で怒られる覚悟を決めた。



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