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*黒子のバスケ*

第10章 *青峰大輝


その日の夜、青峰くんから電話がきた。
「おぅ空、今週の土曜、黄瀬んとこと練習試合あんだけど」
「そうなのー?」
「見に来いよ、んじゃ」
そう言うと、青峰くんは電話を切った。

青峰くんは、キセキの世代のエース。

そして…あたしは一時期青峰くんが好きだった。
そのときは恋だと思ってなかったけど…たぶんそうだと思う。

そして土曜日。
「よ、空!…って、テツ!?と誰だ?」
「あ、この人は火神くん!ふたりとも見たいって言うから…」
「ふーん、ま、いいけど。空、ちょっと来いよ」
あたしは青峰くんに呼ばれて廊下に出た。

「今日は俺だけ見てろ。いいな?他の奴の応援禁止」

「えっ…」
「あ、俺が勝ったら1つ言うこと聞けよ」
「えっ!?」
それだけ言うと、青峰くんは行ってしまった。
すると今度は黄瀬くんが来た。
「空っち…///」
「あ…///」
昨日のことがフラッシュバックする。

「今日はカッコいいとこ見せるんで、俺だけ見てるんスよ?」

「へっ…///」

そして試合が始まった。
開始早々、青峰くんがシュート。
すると青峰くんは、こっちを見てドヤ顔をした。
「えっ…」

すると今度は、黄瀬くんも負けじとシュート。
そしてこっちを見て、ニカッと笑いピースをした。
「…っ///」
どうしよう…ふたりともすごくカッコいい…!

そして試合終了。
結果は桐皇(青峰くん)の圧勝。
練習試合だったけど、すごい迫力だった。

「カッコ悪いとこ見せたっスね…」
「ううん!カッコよかったよ」
「でも空っち…青峰っちのこと見すぎっス!俺、やきもち妬いちゃうっスよ?」
「え…///」
「今度はカッコいいとこ見せるっスから期待してて下さいっス!」
そう言って黄瀬くんは行ってしまった。

「おい」
「わっ!…青峰くんっ、ビックリしたぁ」
後ろには青峰くん。
「俺、カッコよかったろ?でもおまえ、黄瀬のこと見すぎだから」
「え…///」
すると青峰くんは続けた。

「ま、いーや。…覚えてるよな?」
…え、もしかして…。

「デートな」

そして…。

「俺に惚れさせてやるよ」

青峰くんは、意地悪そうに笑った。
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