第9章 *2度目の告白
あたしたちは家につくまで、お互いの高校の話をしたり、他愛のない話をした。
黄瀬くんは、特に重要そうな話はしていない。
…結局、黄瀬くんはあたしに何を話したかったんだろう…。
そして家についた。
「…じゃあ、ここで。送ってくれてありがと!」
あたしが行こうとすると、
「待って!」
黄瀬くんに腕を引っ張られた。
「わっ…!んっ…!?」
唇に温かい感触。
「…!?」
あたし…キス…されてる…!?
初めてのキスと、黄瀬くんからただよう甘い香り。
強く捕まれて、熱くなる腕。
「んっ…///」
体が熱い。
「空っち…俺、まだ空っちのこと好きなんスよ?」
「え…?」
「これで2回目っスよ?今回はちゃんと考えて下さいっス!」
そう言うと、黄瀬くんは行ってしまった。
「う…そ」
あたしは、緊張の糸が切れたようにその場に座り込んだ。