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*黒子のバスケ*

第8章 *黄瀬涼太


ある日の放課後、着信が1件あった。
「黄瀬くん…?」

黄瀬くんは、キセキの世代のひとり。
モデルもやってるイケメン。
あたしは、黄瀬くんに電話をかけ直した。
「もしもし、黄瀬くん?」
「空っち!元気っスか?今、清凛に来てるんスよ!」
「え、清凛に!?」

あたしは急いで準備した。
「黒子くん!黄瀬くんが清凛に来てるんだって!」
「黄瀬くんが?」
最初は興味のなかった火神くんも、黄瀬くんがキセキの世代だと知って、走って行ってしまった。

「どうしたんでしょうね、黄瀬くん」
「ねーっ」
「まだ蒼井さんのこと…好きだったりして」
「ちょっ…黒子くんっ!///」
実はあたしは中学のとき、黄瀬くんに告白されていた。
だけど、なんの返事もできずに終わってしまった。
でもそれは中2のときのことだし、黄瀬くんも覚えてないだろうし、もうなんとも思ってないと思う。

玄関に行くと、女子たちが集まって騒いでいた。
もしかして…。
見てみると、案の定黄瀬くん。
黄瀬くんは、笑顔でサインを書いてあげたりしていた。
そしてあたしに気づくと、女子たちに帰るように言った。
そして、黄瀬くんはあたしのもとへ走ってきた。

「空っちー!♪♪♪」
「きゃっ!ちょっ…黄瀬くん!///」
そして、そのままあたしに抱きついてきた。
「黄瀬くんっ…みんな見てるからっ…///」
あたしが離そうとしても、くんは離れようとしない。
すると、
「おいてめぇ、蒼井から離れろよ」
「黄瀬くん、なにしてるんですか?」
火神くんと黒子くんが同時に言った。
「あ、黒子っちー♪♪♪」
黄瀬くんは、今度は黒子くんに抱きついた。

「あいつ、ほんとにすげぇ奴なのか?」
火神くんが言った。
「うん!黄瀬くんはスゴいよ!見たプレイを一瞬で自分のものにできるの!」

すると突然、上から日向先輩の声がした。
「おーい!バカガミと黒子!カントクが呼んでるぞー!」
疑問に思いながらも、ふたりは再び学校へ戻っていった。

「空っち、家まで送るっスよ!」
「えっ、大丈夫だよ?」
「今日は空っちに話したいことがあったから来たんスよ?」

話したいこと。
それって…まさか。
なんて、少しだけ期待してるバカな自分がいる。
昔のことなのに…。

そしてあたしたちは歩きだした。
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