第2章 初めてのコスプレ
唇が触れるだけのキスにドキドキしていたら、急に京ちゃんの舌が唇を割って口内に入ってきた。
「んっ」
初めての体験に頭は真っ白。身体は硬直。
もちろんキスに応えることも出来ない。
だけどふんわりとろけるようなキスが続くと、私はだんだんもっとって思うようになっていっちゃった。
京ちゃんが唇を離して頭を撫でてくれたけど、私はもっとキスがしたくて自分から唇を重ねる。
「これはオッケーサインだと思うよ」って後で京ちゃんに言われたけど、そんなつもりはなかったんだけどなぁ。
ごちゃごちゃしていて物がないのはベッドぐらいの京ちゃんの部屋。
狭いワンルームに不似合いなコレクションケースの中身だけは綺麗に整頓されて、フィギュアが飾られている。
ベッドに押し倒されて、キスの続きが始まった。