第3章 コンタクトレンズ
美容師を目指している私がオススメするサロンは、噂のカリスマ美容師がいる男性限定 美容室。
京ちゃんをイケメンにしてもらおうと思ったけれど、予約は5ヶ月待ち。
仕方ない、絶対ここがいいし、コンテストは半年後だから髪型は最後にしよう。
服も買うお金がないものだから、京ちゃんにフィギュアと本の買い物禁止令を出した上、バイトを一つ増やしてもらう。
K大の中でもトップを誇る偏差値の学部だから、家庭教師はすぐ見つかるんだ。
それに京ちゃんは天才にありがちの、『何でわからないのか理解できない』なんてこと言わないから、教えるのも上手。
こっちの立場で一緒に考えてくれるから、付き合ってから私も成績上がったんだ。