第2章 初めてのコスプレ
「俺、ヤバいかも」
短い金属音がして、がさごそと音がする。
何が起こってるのかわからずにそっと顔を上げると、京ちゃんが下を向いて小さなアルミの袋を破ってるとこだった。
「何してるの?」
不思議に思って尋ねてみると、「ちゃんとつけるから、ちょっと待って」って言ってまたがさごそ。
「えっと……こっち?……あぁっ」なんてちょっと苛立った声が聞こえる。
サンタワンピを捲り上げられたままの格好で待っていると、「お待たせ」って頭を撫でられた。
コンドームもスマートにつけられない私の京ちゃん。といってもこの時の私は、コンドームが何かも知らなかった。
耳たぶにキスされると身体が震えた。こんなところが気持ちいいことは、この時初めて知った。