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【スイートルームの眠り姫】学園の眠り姫
第5章 悲惨な過去
俺は会いたくてまた湖に行った。
資料を読み通していた俺の前に
花音が現れた。
「今日は調理実習だったんです。
司様はクッキーとかお好きですか?」
「苦手だ」
手料理をもらうなど生まれて初めてだ。
だからなんだか恥ずかしくなって
そういった。
「そうですか…」
彼女は残念そうな顔で帰っていく。
「待て!苦手だが食べないとは
言っていない!」
それをきいた彼女はぱぁっと
明るい笑顔になる。
昔から無愛想だと言われるが
俺がどんな言葉を返しても彼女は
明るい言葉を返してくれる。
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