第1章 社長令嬢
「こんにちは」
「え!?」
綺麗な整った顔で
泣きぼくろがセクシーさを
際立たせている男の子が
声をかけてきた。
「あ、ごめん、急に
俺は立花薫。
これでも一応歌舞伎役者なんだ」
この人、テレビでみたことある…
VIPだ…
「え、えっと、環奈っていいます…!!
立花さんのこと、し、知ってます…」
緊張して舌が回らない
VIP相手に…はぅ…
「ふふふ…環奈さんって可愛いね」
「そ、そんなことないです!!」
そのとき、立花さーんと呼ぶ声がした
「もっと君と話したかったんだけど
いかなければいけないようだね…
忙しくしてごめんね」
「あ、私は全然大丈夫です!!」
立花さんは声のする方へと
歩いていった
なんか空気が違うなぁ…
優雅というか…