第8章 八話 過去の世界
あの日、自分は姉ちゃんに呼ばれた
『姉ちゃんなにー?』
『星夜にお願いがあるの私が日記を書いてる間に、見張っていてくれない?』
この時自分はまだ、diary,returnsの事を知らなかったから許可してしまった。
『分かったよ…姉ちゃん』
『ありがとうね…星夜』
姉ちゃんは悲しそうな顔をしていた
でも、まだ当時10歳だった自分には分からなかった
それからしばらくしてもなかなか出てこないからどうしたのかと思ったから
部屋に入った
『姉ちゃん?入るよ?』
(ガチャ
『!?』
すると、姉ちゃんは居なかった
窓も開いて居ないし、どこにも居ない
『どこに…行ったの!?』
実は、自分の家は姉ちゃんと自分の二人暮らしだった
何故なら両親は既に他界していた
だから、自分は姉ちゃんが侑いつの
家族だった
勿論、10歳じゃ学費も払えない
『姉ちゃん(泣)』
自分は泣き崩れた