第3章 櫻井翔 × 風邪
『暇だから、これからそっち行っていい?』
憧れの櫻井先輩からメールが来たのは午前11時。
そして、私が起きたのが午後一時。
2時間前に来たメールにびっくりして慌てる。
返事すべきかパニックになってるうちにもう一通メールが来た。
『あれ?もしかして、まだ寝てる?(。-`ω-)』
かわいい顔文字を使うというギャップにドキドキしながら返事をする。
『すみません!今起きました・・』
『あはは。じゃ、今からいい?(∩´∀`)∩』
いい?と聞かれても今の私の家は荒れ放題・・・
こんなの見せたら引かれてしまう。
『すみません・・今日はちょっと調子が悪くて・・』
とっさに嘘をついた。
『え?そうなの?大丈夫?今はやりの風邪?(´・ω・`)』
『わからないですけど・・・』
『そっかぁ。お大事に♡』
「お大事に♡」なんてはーとつきで言われたら、期待しちゃうじゃないですか!先輩!
そう心の中でツッコミながらこれからは部屋キレイにしておこう、と後悔する。
そして、布団からでようとすると、頭がぐらっとする。
そして、だるい。
「・・・本当に風邪ひいちゃったなぁー」
そうぼやきながら冷えピタと水を持ってきて布団に入る。
断っておいてよかったな、と思いながら眠りにつく。