• テキストサイズ

歌詞って詩って

第24章 ごきげんうかがい



「もう友達でしょ」

言われたとき嬉しかった。

「君とは仲良くなれそう」

自分もそう思った。

「どんどん話しかけてきて!」

話しかけてた。

でもね。でも、違ったんだ。
最初だけだったんだ。

もう、君に話しかけられなくなっちゃった。

わかってるんだ。
直接言わないけど、迷惑なんでしょう?

正直に言ってほしい。
君の迷惑になりたくない。

迷惑なのに、ズケズケと踏み込みたくない。

君にこれ以上、嫌われたくない。

話せなくなるのは嫌だ。
でもそれ以上に、これ以上嫌われるのは嫌だ。

嫌われたくない。嫌われたくない。

僕は何をしたんだろうか。

君の癪に障ることをしてしまったんだろう。

あぁ、僕はきっと察せなかったんだ。
君の中で、僕が迷惑になる瞬間を見逃したんだ。

もうどんなに取り繕っても、ごきげんうかがいにしか見えないな。

ごきげんうかがいは、バレないようにしないと意味がない。

友達。

嬉しかったのに。
僕から切ってしまったのか。
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp