第21章 素直になりたいね。
不意に見せた僕の異変。
君は気づいてくれた。優しいね。
「なんかあった?」
と言われて、
「うん」
と答える勇気がない。
上手く説明できる気がしないから。
言って、めんどくさいと思われたくないから。
「大丈夫」
画面越しだから僕の顔は見えない。
顔文字使って、「w」打って、はい、完了。
説明できないけど、何も喋れないけど、ただ君の声がするところで泣きたい。
そう思うのは、変だろうな。
迷惑だろうな。
「ちょっとねw」
こんなこと打って、「聞いてほしいオーラ」だと思われないかな。
こういう時だけ頭の回転が早くて困る。
迷惑かけたくない。
でも、君には僕を知ってほしい。
僕の、弱いところを知ってほしい。
迷惑かけたくないな。
嫌われたくないな。
そう思って、僕はいつも誤魔化すから、自分の首を締め上げる。
「んー?w
なんでもないから大丈夫(*´∇`*)」