第2章 見えない

何故ここにいるんだろう
こんなとこなんていたくない

嫌だよ嫌だよ こんなんはもう嫌だよ
みんな無表情で机に座ってんだよ

その目には何も映りやしない
他の奴が決めた「未来(あす)」なんて

見たくない

窓の外 鳥がはしゃいで 飛んでいる
僕もつれてってよ ここじゃない場所に

息も辛いような場所は もう うんざりなんだよ

嫌だろ？嫌だろ？本当はキミも嫌だろ？
死んだ目して目の前のこと見てんだろ

そこに「心(いし)」なんてない あるわけがない
もう心が死んでるんだから

わかってるわかってる
本当はとっくにわかってる

言うだけで精一杯だってこと

今日も 明日も そのずっと先の来世だって
僕はみんなといっしょに

席につくんだろう

ねぇ僕を

ここから出してよ