• テキストサイズ

歌詞って詩って

第42章 花火と雨と



花火は綺麗ね。


君も綺麗だよ。


花火はいつもキラキラしてるわ。


君もいつもキラキラしてるよ。


花火はみんなを笑顔にしてすごいわ。


君もいつも周りを笑顔にするよ。


こうして見ると、花火って凄いわね。


え?


いつも笑顔を振りまいているように見えるもの。


…。


青い光を放っていても、とても美しく、笑っているように。


…。


私は花火になりたいわ。


…どういうこと?


ずっと笑顔でいて、悲しい顔なんて見せないの。いえ、そもそも、悲しい顔なんて無いのね。


それが…いいの?


えぇ。


花火になりたいと言ったね?


?…えぇ。


じゃあ僕は雨になるよ。





花火もずっと笑顔だとつかれるだろ?僕が時々雨として、君を覆い尽くしてあげるよ。


それじゃあ見えないわ。


いいんだよ。


何故?


君が見せたくないと言う本当の顔を、僕が雨で隠してあげる。


そんなの、必要ないわよ。


そっか。それでも、僕は雨になるよ。


要らないってば。


僕の雨にまぎれて、泣いてもいいんだよ?


私は泣かないわ。


そっか。それでも、僕は雨になるよ。



君だけの雨に、僕はなるよ。
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp