第10章 反応
あや
『ごめんね??…』
翔
『笑…あや謝ってばっか!もう謝るの終わり!!じゃ〜待ってて??』
あや
『…私も観たいから…テレビつけてもらっていい??』
翔
『笑………はい!リモコン…行ってくんね』チュッっと唇を落とし病室をでる
テレビをつけると、どの番組も翔の会見待ちになっていた
翔がカメラの前に姿を現わす
翔
『皆様大変ご心配おかけしました…妻は無事で意識もはっきりしています』
リポーター
『翔さんはどこで事件を知りましたか??現在ツワー中ですよね』
翔
『はい…コンサートが終わりステージから降りてすぐスタッフから聞きました』
リポーター
『その時の心境を教えて下さい』
翔
『とにかく状況が何もわからなかったので……無事を願うのみでした』
リポーター
『無事だった奥様の姿みてどうでした??会話はされました??』
翔
『僕が着いた時はまだ麻酔が効いていたので会話はしていませんし……あまり覚えていません』
リポーター
『では…奥様が目を覚ました時は』
翔
『……正直泣くの堪えるので必死でした』
リポーター
『奥様の第一声は??』
翔
『笑…それがですね??……コンサートは??でした!!』
リポーター
『笑!!そんな奥様に何て声を掛けられました??泣かずに耐えれました??』
翔
『いや…なので終わったよっと……笑』
リポーター
『目が赤いですが……』
翔
『妻が笑顔を見せてくれたので……そこで緊張の糸が切れて泣きました』
リポーター
『通り魔の犯行という事ですが……』
翔
『その事についてのコメントは避けさせて頂きます…』
リポーター
『現在の奥様の様子は』
翔
『…この会見観てます…笑!!』
リポーター
『痛みなどは』
翔
『痛み止めが効いているので……笑…』