第3章 楽しい日々が終わりを迎える……
いつものようにブースへ行くと風魔の姿があった。
健斗がまだ、来てないんだと言った
二時間がたち
静寂なブースに鳴り響いた携帯電話
嫌な予感か胸をよぎる
風魔は焦るが、嘩凛は冷静になるようになだめた
健斗からだった
助けてくれ例の奴等〔反逆者組〕に追われてるんだと言って荒い息が聞こえた
健斗が弱音を吐いたと共に電話が切れた
嘩凛が見つけた、辿り着いた暗い路地裏だった
急いで二人は向かうとしゃがみこんだ健斗の姿があった
風魔は健斗に謝った
間に合わなかった……ごめんな
風魔は責めることなく、話を続けた
やられちまった、あの日交わした例の約束守れないけど、二人が来てくれて嬉しいよと言って笑った
彼は笑うたんびに血を吐いた
震える手の平を強く握った
そのあと、健斗は死んだ。