第17章 それは嵐のように。。
ここから出たら、一切翔くんとは
連絡をとらない。
絶対。。絶対に。。。
もう、会わない、連絡もとらない
と考えると涙が止まらないよ。。
翔くんの側にいたい。。
翔くんの声が聞きたい。。
翔くんに逢いたいよ。。。
最後に1回だけ、、
1回だけ声を聞きたい。。
神様、許してください
あたしの甘えもこれで最後です、
あたしは、翔くんに電話した
プルルルル…
「乃愛…どーした?」
声が聞こえたのと同時に
聞こえた嬉しさともう声も聞けないという気持ちで
余計涙が出てくる
声を出そうとしたら、泣いてるってばれちゃう
「もしもーし、乃愛ー?……泣いてんの?」
「…翔くんっ」
「どーした?今、家?」
翔くんの低く優しい声が言う
「翔くんっ…今まで本当にありがとうっ…翔くんに出会えてね、暗くて闇の世界から明るくて、毎日が楽しく輝いた世界になったのっ…ほんとに、翔くんには感謝してる…」
「…乃愛今なに言ってんの…最後みたいな言い方するなよ笑」
「翔くんに出会えて本当に良かったっ…今までありがとう」
「おまえ、ありがとうってなんだよ。まじで…」
「翔くんの彼女になって、毎日夢を見させてもらってね…幸せだった…コンサート頑張ってねっ!これからはファンとしてずっと応援してるからっ!聞きづらい喋り方してごめんねっ笑」
泣きながら、精一杯翔くんに思いを伝えた
「なんなんだよ。ファンとしてって。乃愛は俺の隣で、すぐ側でー
「ごめん!翔くん、充電切れるから切るね」
あたしは、一方的に電話を切った
これ以上長くなると切れなくなると思った
これでいい。。これが翔くんにとっても。
あたしにとっても。。