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君と出会えてよかった…だから…

第1章 プロローグ〜運命を信じる?〜


~ハリーside~



君は運命を信じる?

僕は今までは信じなかった。


そう、"今まで"は。


僕は物心ついた頃からダーズリー家に住んでいた。幼い頃に両親が死んでしまったからだ。僕は今もだけど、ダーズリー家の人達にはゴミのような扱いをされている。

今だって、階段下の物置小屋に住んでいる。


でも唯一隠れて外へ出れるのは、他のみんなが出かけたときだけ。鍵は外側からかけられてるけどずっとここに住んでいたせいか、中からでも開けれるようになった。

慣れというやつだろうか。


僕は最近ある女の子が気になっている。

"#NAME1#・ミリア"だ。

昨日の新聞にも、今朝の新聞にも彼女の写真が載っていた。

一目でもいい。君に会いたい。

そう強く思った。何かに惹きつけられているかのように__

なんて、高望みなんかをしながらいつものように鍵を開けて窓の外を眺めていた。


コンコン


ハ「えっ?!」


そこに居たのは。

僕がずっと会いたかった。箒に乗った君だったんだ。

__きっと僕は一目見て君に恋をしたんだ。

一目惚れというやつだろうか。写真とはまた別で、本人の方がとてもキレイで可愛かった。腰あたりまである栗色の長い髪、くりっとした髪と同じ色の瞳、あひるのような小さな唇。全てが完璧だった。

けれど僕は知っている。君はあの"ミリア家"の子。でもきっと君は僕の名前を知らない…

こんな僕に何の用だろうか。



ん?

箒に…猫耳と尻尾?
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