第2章 確かな気持ち(シン×ルナマリア)
「お見事」
射撃の練習をしているアスランをガラス越しに眺めながら、呟いたルナマリア。
全て適格に的を捉える姿を見て、目を奪われないものはいないだろう。
「やっぱり、天才よねー、彼」
ルナマリアはほぅと惚れ惚れしたようにアスランを見つめていた。
それを見ていておもしろくないのがシンである。
「ふんっ。あんなの練習すれば俺だって。」
「なーに敵意むき出してんのよ、シン」
見透かしたようにルナマリアは目を細めて笑う。
「べ、別にっ、俺はっ…」
「射撃は慣れもあるんだから、そんな気負わないの。わかりやすいわね、ほんと」
ルナマリアはクスクス笑いながら戻って行った。
その後ろ姿を見ながらシンは呟いた。
「全然、わかってねぇじゃんか…」