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ラブホリ王子様と危険な恋!?

第1章 出会い


『笹倉さん、あの…校内を案内してくれませんか?』

「へ…?あの…私じゃなく他の女の子たちにお願いしたらどうですか?ほら、中島さんのこと見てる女の子たちがいっぱいいます…」

私が指差した方向には女の子たちが沢山、群がっていた。

『え…。俺は笹倉さんがいいのに…。ダメですか?』

と、上目遣いで中島くんは懇願してきた。

そんな顔されたら断れない…泣

「…仕方ないですね…。分かりました。案内しますよ」

『やった!ありがと!奈々ちゃん!』

え…今名前で呼んだよね…。なんか…嬉しいかも…

で、群がってた女子はというと…うわ…すごい顔で私を睨んでた…。よく耳を澄ますと…

(てめぇ…後で痛い目に遭わせてやるから…覚悟しとけよこのクズ…)

おぉ…怖い怖い。最近の女子は凶暴だな…一人でいて正解だったわ。もし、グループに入ってて女子の機嫌損ねたら何を仕出かすか分からないものね。
でも、その声はしっかり中島くんにも聞こえてたみたいで

『…そんな事いう女の子は好きじゃないよ…。』

と私にだけ聞こえるように言った。ま、こんな事は今までにも経験してたから慣れっこなんだけどね。

『さ、奈々ちゃん!校内案内して♪』

中島くんはそう言うと私の腕を引っ張り教室から出た。
私は思考回路がパニック寸前になっていた。今まで男の子に腕を掴まれた事ないのに…。なんせ憧れの中島くんなのだから尚更…。弾む心を抑えつつ中島くんに校内を案内した。
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