第1章 【1st time】隣の席の菅原くん(菅原孝支)
突然飛び出してきた質問に目が点になる。
やばい。ごまかさねば。
『き、気のせいじゃないの?』
「えー?ほんとにー?」
いたずらっぽく笑いながら言う君。
その笑顔にさえドキリと胸が高まる。
耳まで真っ赤になっているのがわかった。
少し考える素振りをみせる君。
恥ずかしさで視線を前に戻す。
「実はさ、俺もずっと見てたんだ。」
そして横からノートの端をちぎったであろう紙がすっと伸びてきて━━━━
━━━ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください。
fin.