第27章 会いたかった。
「・・チュー…しよっか?」
『・・・・うん』
昼間の海であたしたちは再会して
再会のキスをした。
久々の大野さんの柔らかい唇に
ドキドキして・・また恋をした。
「…あぁ~…好き」
『ふふっ・・あたしも』
「あ″――っ・・だめ」
『え?』
砂の上に倒れる大野さんは
顔を隠した指の間からあたしを見る
「俺ね、収録抜け出したから
帰んないとだめなの。
ていうことはさ?
ちゃんを食えねーの!」
『…っ・・////』
なんで、こういうことを・・
触れては・・ほしいけど・・
「行きたくねぇな~・・
行きたくねぇよ~!」
『・・・・嫌だけど、
お仕事…なんでしょ?』
「・・・・うん」
そうやって、ちょっと
頬が膨れてる大野さんも好きで、
あたしからキスをした。
「あ″ーっ!やっぱ行きたくねぇ!」