第21章 はじめての嘘*智*side
ガチャンっ
「ただいま・・」
えりを喫茶店において、
俺は家に帰ってきた。
『おかえり…なさい…』
さっき“待ってます。”って
言ってくれた愛しい彼女
俺はそんなソファーに座る
ちゃんを抱きしめた。
『仕事・・は・・』
「・・・・・うん」
ねぇ…ちゃん・・
『・・・・そう』
オイラ下手くそだった?
『えり…さん・・?』
「・・・・」
『っ……答えてっ…』
ちゃんの顔が埋まってる
俺の右肩が冷たい気がした。
…泣いてる。
『…大丈夫…っ・・だからっ…』
「・・・・うん。会ってた。」