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初対面の先輩

第1章 いち。


でも、ひとつだけ気に入らないこともあって。それは、軽ーいこと。帰国子女だからこれも仕方ないのかもしれないけど、ちょっと信用にかける。だって、初対面の時に、

「前から可愛いなって思っていたんだ」

て、言うか普通。だって、わたしと先輩は喋ったことも、学校ですれちがったこともなかったはず。その時は思わず、

「…は」

って言っちゃってから、苦笑いしといた。軽い人は好きじゃない。そうだから、好きではない。ただの憧れの対象だ。それでも、わたしは先輩に振り回される。憧れも楽じゃない。
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