第4章 よん。-after story-
俺の告白に泣いてしまった彼女は、今はとびきりの笑顔で俺の隣に座っている。
「先輩!話聞いてなかったでしょ」
「え、あーごめんごめん」
あの時は、正直すごく焦った。元々不安が残るまま告白してしまったし、拒否られたのかとも思ったが。
--嬉しいです、よかった。
あの言葉を聞いた瞬間衝動的に抱き締めていた。笑いながら泣くぷりんを愛おしく思いながら。
そういえば、俺は彼女を#MAME1#ちゃんから呼び捨てに変えたのに、彼女は先輩のままだった。それは…なんだか寂しいな。
「ぷりんはさ、俺のこと先輩のままなの?」
「え、だって他にないですよね」
「うーん、名前で呼んでよ。それなら」
「…先輩のままでいいです」
照れ屋なところは変わらず可愛らしいんだけど、もっともっと甘えてほしかったり。せっかくの念願のぷりんを手に入れたんだから。
彼女は、俺との初対面を覚えてはいないようだけれど。