第12章 したい
「痛くない…ですか?」
「うん、痛くない。気持ちいい…」
すごく濡れた私の中で、彼の指がそっと動く。
「もう一本いれても大丈夫ですかね…指」
「え…たぶん…」
多分、大丈夫だと思うけど…。
彼がいったん中にいれた指を抜く。
ああん、なんかドキドキするぅ…
彼の指が多分2本、ぎゅうーっと入ってくる。
「……」
「…痛いですか?」
私は首を横に振る。
「大丈夫?」
首を縦に振る。
「気持ちいい?」
「わ…」
はぁはぁ…上手く声出せない。
「ん?」
彼が首を傾げる。
「わからない…」
私はなんとか答える。
「そうなんですか?」
「うん…」
「痛い?」
「痛くないけど…」
「けど…?」
「入ってるぅ…」
「……」
彼の指がゆっくり中で動く。
「あっ…待って、あっ、ああん…ん…」
なんか私の中がいっぱいで、私の中がきゅっとなる。
「ん…んん…はぁ…はぁはぁ…」
気持ちいいような気もするけど、やっぱり入ってるって感じ…
「こんなに…こんなに濡れてる。ね、ほら…」
彼が指を動かしながらささやく。
「はぁ…ん…濡れてるぅ…」
ぎゅ
彼の指がさらに奥にぎゅっと入る。
「んっ…。ああっ…! あっ…」
なんかいきなりで、ちょっと大きい声が出ちゃった…。
「ん…ん…あっ…待って…」
彼の指が、中でぎゅっと動くと、私の身体がきゅっと震える。