第10章 誘惑
3学期が始まった。
お正月に神様と雅樹くんに宣言したんだから、勉強と部活頑張ろう。
まあ新学期が始まったばかりの頃って、いつも張り切るんだけどね。
続くように頑張ろう。
…
ある日の放課後、彼の部屋。
私はベッドの上で彼に制服を脱がされてる。
いつも頑張ってるから…たまにはご褒美もいいよね、ね。
「全部脱がせてもいいですか?」
私の下着のキャミに手をかけて彼が尋ねる。
「いいよ」
私は答える。
彼がキャミの裾を持ち上げるのに合わせて腕を上げる。
こういうのの脱がされ方ってこれで合ってるのかな? ふと思う。
スカートのホックが外され、それとパンツを取り去り、彼はそれをそっと床に落とす。
「あ、靴下もいいですか?」
私の裸に残された靴下に触れて、彼が尋ねる。
「いいけど…どうしてパンツ脱がせるときは聞かないのに、靴下だけ聞くの?」
素朴な疑問をぶつける。
「聞かなかったですか?」
彼が首を傾げる。
「聞かないよ、いつも」
「そうかなぁ」
不服そうに、彼は私の足から靴下を取り去る。
完全に何も身につけていない私の裸を、彼は手でそっと撫でながら眺める。
「とても綺麗です…優子さんの身体…」
彼は胸の上にそぉっと頭を置く。
自分の体型にいろいろ不満はあるけど、彼にそんなふうに言われると本当に嬉しい。