第13章 関ジャニ∞:大倉忠義
「好きやねん」
頬を赤らめつつも、
真剣な目つきで私を見る彼
揺れる心が『こんなんじゃだめ』って
そう言い聞かせてる。
昔からそう
周りの人に同調して合わせて、
1%ぐらい自分の意見を言ってみて
そうすれば何もかも上手くいったから
これが正しいと思っていた。
だから広い交友関係なんて要らなかった。
家に帰れば習い事。
両親が帰宅すれば、
1日の出来事を報告する。
キツく縛られた日常の中に、
そうしてキミは現れた
『好きやねん』
頭の中でこだまする声が、
私の意思とは反して
顔が徐々に赤くなっていく。
別に知らないわけじゃなくて、
学校ではよく名前を聞く人で
いつも周りに人がいてよく笑っていて、
自分の意見をしっかり100%言うひとだ